派遣村名誉村長の話
年越し派遣村名誉村長の宇都宮健児弁護士(62)のお話を聞きました。30年前からクレサラ問題を取り組み、2年前から反貧困ネットワークの取り組みを始めたということ。
年越し派遣村に入村した派遣切りにあって住まいをなくし入村した505人を1700人のボランティアが支えたということ。505人のうち300人が生活保護の申請を行って生活の再建をめざしていること。100人から200人の間を予想していたところ500人を越え、行政を大きく動かしたドラマでした。財界のリーダーを努める会社が行っている非情さ、いきなり生活保護でしか救えない社会保障の貧困さが浮かび上がりました。
特に、印象に残ったのは、「関係の貧困」という捕らえ方。正規労働から首を切られ、8年の派遣労働で少しも明日が見えない。派遣きりで、帰る家も家族も友人もない。自殺を決めてさまよい自殺防止の看板を見て相談。生活保護から生活再建を果たそうとする彼には、いっこうに明るさが見えない。そんな彼が人間らしさを取り戻したのは、生活相談活動の仲間と一緒に同じような境遇の人たちの相談活動をとりくみながら作り上げた人間関係だったという話をしているとき、宇都宮弁護士が一瞬絶句したときです。
「ただ生活保護で生活の建めざすことが人間回復ではなく、人間と人間の関係で人間を取り戻していくネットワークが必要」と訴えました。もちろん、ワーキングプアの克服、社会保障の充実とあわせてですが。


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